現代最高のヴァイオリン弓製作者(巨匠)はだれか?

おはようございます。

オールドヴァイオリン専門店

㈱ダ・ヴィンチヴァイオリン

山口保行です。


オールドヴァイオリン(1600年代~1800年)の世界では「ストラディバリ」や「ガルネリ」を頂点としてイタリアで製作された楽器が(価格的に)最高ランクに位置します。弓の世界ではどうでしょうか?


最も評価が高いのは「フランス」です。ヴァイオリンの世界と同様、弓にも2大巨匠がいます。


「フランソワ・トルテ」と「ドミニク・ぺカット」です。それぞれ親族も製作者ですが「トルテ」「ぺカット」と言えばこの2人を指します。現在では極上品で2000万円~5000万円位(金・べっ甲等)します(年々上昇しています)。


巨匠ですからコピーモデルも製作されます。通常よりも時間をかけてより丁寧に製作された力(りき)作(下手に作れない)ですから、価格も高くなります。


参考:ピエール・ギヨーム制作巨匠コピー弓

トルテモデル(金・黒檀)

トルテモデル(金・べっ甲)

ぺカットモデル(金・黒檀)

ぺカットモデル(金・べっ甲)


本日のテーマである現代の弓製作者では誰が最高なのか、誰を巨匠と呼べるのでしょうか?ディーラーによって意見はまちまちですが一つ参考になる資料をお見せしましょう。


弓の世界ですからフランス人(の書籍)の意見が信用できそうです。そこで紹介するのがこの写真集です。


「Les Luthiers FrancaisⅠ~Ⅳ」Le Canu(夫妻) 著 1996年


フランスの弦楽器製作者を紹介した有名な書籍です。合計4冊、1~3巻がヴァイオリン・ヴィオラ・チェロなどの弦楽器製作者、4巻が弓製作者のみになります。年代的には1~3巻の弦楽器がオールド、モダン時代に活躍した製作者で、弓は現代の製作者です。


この第4巻(絶版で入手困難です)に登場する製作者はフランス弓制作の伝統を受け継いだ正統な継承者です。そしてこの書籍は現代の弓製作者を紹介した最初の写真集になります。


個人的な趣味、好みはどなたにもあるので、それとは別に「正当に評価されている」方々だと思います。現代の巨匠を探すならこの書籍(第4巻)の中から選べば間違いないでしょう。


ただこの書籍だと製作者一人に1ページで全員同じように紹介されています。巨匠なら多くのページで記載されるのでこのままだと誰が巨匠なのかわかりません。


そこで、3巻最後のページをを見てみましょう。なぜ弓製作者の本でない3巻に?と思われるかもしれません。しかし、そこには弦楽器製作者の本にも関わらずなんと2人の弓製作者の弓が紹介されているのです。その二人は4巻にも紹介されているのに、なぜ3巻にも紹介されているのでしょうか?


そう、それこそ「フランスのプロ職人」が選んだ現代を代表する二人の巨匠の弓だからと考えてもおかしくないでしょう。


その二人とは


Stephane Thomachot

(ステファン・トマショー)と


Pierre Guillaume

(ピエール・ギヨーム)です。


トマショーは、4巻の「はじめに」で「1960年代にフランスの弓製作の伝統が消えかかった(当時3~4人程度しか活躍していなかった!)後の現代の状況(1996年で15人に)を誰が予想出来ただろうか?」と述べられてますね。それくらいフランスの弓製作は危機的状況にあったのです。

トマショーは(巨匠ゆえ)お弟子さんも多く、現代フランス弓製作者のトップと言って間違いないと思います。ただ仕入れに時間がかかるのと超高額のため日本ではあまり流通していません。


一方、弊社でも取り扱うギヨームの弓は30年ほど前から総代理店を通して日本で流通数が多く有名です。しかし日本はもちろんヨーロッパ(フランス)、近年ではアジアでも評価は高いのです。


ギヨーム氏はとてもまじめな方(重要!)で工房で多くのお弟子さんを育てつつ(巨匠だから弟子が集まる)自らもとても熱心に弓を製作されています。


職人においては「真面目」というのはすごく需要でして実力に加えて人気があったストラディバリも非常に真面目だったからこそオールドヴァイオリンの中で突出した製作数(生涯で約2000本と言われています。ただし親子共同製作)を生み出したのです。


そのような意味で「多作家」というのは実力、評価と人気の三拍子揃った巨匠であることの一つの目安になります。


それとギヨームはオールド弓の鑑定家としてもその地位を既に確立しています。彼の鑑定書は次世代で最も権威ある鑑定書として認知されるのは間違いありません。なぜかというと、人気がある「多作の製作者」で既に弟子も多く「巨匠扱い」で共同でなく責任がある「一人で鑑定している」のはギヨームだけだからです。


20年後弓の鑑定書と言ったら間違いなく「ギヨーム」となっていることでしょう。その時、ギヨームの弓を(現在と同じような価格で)購入しようと思っても現在のように手に入るかどうか。歴史は繰り返します。


日本でも最初は「ギヨームって誰だ?」でした。もちろん誰でも最初は知れていないのですが、あの有名な鑑定家であるラファン氏(4巻に出ています)も出た当初は「この人誰?」でした。ちなみに最近ラファン氏の弓を見たことありますか?ほとんど見たことが無いと思います。今では弓製作者(引退)より弓鑑定家として有名だからです。


その彼も鑑定家としてもいつかは引退します。ちなみに現在ラファン工房に弓鑑定を依頼すると鑑定書は本人を入れて3名の連署になります。その一人弓製作者であるYannick Le Canu氏が先にあげた写真集「Les Luthiers Francais」の著者Le Canu 夫妻の息子様です(96年発行なのでこちらには登場しておりませんがすでに数々の賞も獲得しています)。


4巻登場するどの弓製作者の弓も素晴らしいのですが現代弓製作者で代表する二人としてCanu氏が書籍の3巻であげたのがトマショーとギヨームです。



現代を代表する弓製作者ピエール・ギヨーム氏製作の弓価格はこちら(このページはギヨームのみ)から



トマショー氏製作の弓価格は画像をクリック↓



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